歯ぐきでつぶせる?飲み込みは?現役STが実食評価
介護食を選ぶとき、「表示通りに本当に食べられるのか」「飲み込みに不安はないか」と悩む方は多いと思います。
今回は、ドラッグストアのクリエイトで税込192円で購入した、キューピー やさしい献立 おじや親子丼風を実際に食べてレビューします。
本記事では、
・食感
・嚥下(飲み込み)のしやすさ
・ユニバーサルデザインフード(UDF)区分とのズレ
・注意したいポイント
を中心に解説します。
◆商品概要


商品名:キューピー やさしい献立 おじや親子丼風
内容量:160g(1人前)
価格:税込192円
購入先:ドラッグストア クリエイト
UDF区分:歯ぐきでつぶせる
おじやタイプなので、水分量が多く、見た目は全体的にまとまりのあるやわらかさです。
◆見た目・食感の印象

袋から出すと、ごはんはしっかり水分を含み、全体はやわらかめ。
卵がとろっと全体に絡み、親子丼らしい色味と香りがあります。

ただし、鶏肉ははっきり存在感があり、他の具材と比べると硬さが目立ちます。
◆実際に食べて感じた「噛みやすさ」
表示は「歯ぐきでつぶせる」ですが、鶏肉は歯ぐきだけではつぶしにくい硬さです。
・鶏肉は小さめカット
・サイズ自体は大きくない
という点は安心材料ですが、噛む力が弱い方や、歯ぐきのみで処理する方には少し厳しい印象です。
一方で、ごはん部分は非常にやわらかく、舌と歯ぐきで十分に処理できます。
◆飲み込み(嚥下)のしやすさ
全体に水分は多めですが、鶏肉は飲み込みが弱い方だと喉に残りやすい可能性があります。
・飲み込みがしっかりしている方
→ 少量ずつなら問題なく食べられそう
・嚥下機能が低下している方
→ 鶏肉が引っかかる、残るリスクあり
介助が必要な場合は、
・スプーンで鶏肉を細かくほぐす
・一口量をかなり少なめにする
といった工夫をおすすめします。
◆温めた場合・そのまま食べた場合

そのままでも食べられますが、温めた方が圧倒的に美味しいです。
温めることで、
・卵の香り
・だしの風味
が立ち、食欲を引き出しやすくなります。
冷たい状態だと、鶏肉の硬さがより強調される印象でした。
◆味の感想
味付けはやさしめですが、親子丼風の甘辛さはしっかり感じられます。
・薄すぎない
・塩味が強すぎない
ため、高齢者向けとしてバランスの良い味です。
◆原材料

米(国産)、鶏肉、鶏卵、たまねぎ、しょうゆ、砂糖、かつお節エキス、ソテーオニオン、チキンエキス、植物油脂、酵母エキスパウダー、食塩/増粘剤(加工でん粉、キサンタン)、調味料(アミノ酸等)、卵殻カルシウム、カロテノイド色素
※一部に卵・小麦・大豆・鶏肉を含む
◆栄養成分表示(1袋160gあたり)

エネルギー:112kcal
たんぱく質:5.1g
脂質:4.2g
炭水化物:13.9g
食塩相当量:1.1g
カルシウム:123mg
◆総合評価(現役ST視点)
・おすすめできる人
飲み込みが比較的安定している
軽く噛める
おじやタイプが好き
・注意が必要な人
嚥下機能が低下している
歯ぐきのみで食事している
食事中にむせやすい
「歯ぐきでつぶせる」表示ですが、鶏肉に関してはワンランク上の噛む力・飲み込む力が必要と感じました。
◆まとめ
おじや親子丼風は、ごはん部分は非常にやわらかく食べやすい一方、鶏肉の硬さが評価を分ける商品です。
表示だけで判断せず、「その人の噛む力・飲み込む力」に合わせて選ぶことが大切だと改めて感じました。